13の巻~『生涯投資家』
久々のブログ更新です。
前回のブログに書いたように、バランスをとることが下手糞な僕は英語学習一転突破の生活を送り、完全にまともな読書をしておりませんでした・・・
今回は海外出張の関係で、移動時間に読書する時間が確保できました。
一方で仕事のほうでも、書き物案件の仕事が増えていきそうな兆候があるので、ブログ更新はウォーミングアップには丁度よさそうです。
久しぶりのネタとなる本は以下にしました。
生涯投資家
著:村上世彰
◆なぜこの本を選んだか
著者について説明する必要はないでしょう。僕は彼がアクティビストとして活躍していた絶頂期の時は大学生で、彼の行為は好意的に受け止めていました。
当時は彼へのバッシングは強く、彼はそれを気にすることなく振舞っていたわけですが、その彼の意思を継ぐ娘が相変わらず周りの人々からいらぬ中傷を受けているのを見て考え方を変えたようです。つまり、世の中の人にもっと彼の考え方を知ってもらう努力をするべきと考えたとのこと。
僕は彼の思想に昔から共感していたので、本の内容の大半に新鮮さは無かったのですが、簡単に気になった点をまとめようと思います。
◆本の感想および今後の実践について
内容の大半は株式会社のあるべき姿についてです。
まず、株式会社が上場をする目的ですが、本義的には株式市場を利用しての資金調達を行いやすくするためなわけですが、一方でそれには一定の義務が付きまとうよね、というのが彼の主張です。
上場とは、私企業が「公器」になることなのだ
公器になった企業は決められたルールに従って、投資家の期待に応えるべく、透明で成長性の高い経営をしなくてはならない。企業は株主のために、利益を上げなければならない。それが嫌なら、上場をやめてプライベートカンパニーになるか、利益を資金の出し手に還元しない非営利団体として社会貢献を主軸に置く、などの選択をするべきなのだ
上記の主張は本来であれば、常識レベルのことなのですが、彼が活躍していた時はその考え方はまだまだ薄かったわけです。日本では上場企業であるということに一定の箔がつく文化があるので単純な箔付のために上場を維持する会社もあります。
私は、どんな企業でもMBOをすればいいと言うのではない。今後の事業に自信があり、自社の株価が割安であると感じ、資金調達については銀行借入余力が十分にある場合に限る
要するに株式市場を今後一切利用する可能性がない場合ですね。
その後、彼は投資家というのがどういう役割を果たすべきなのかも記載しています。
投資家は、リスクとリターンに応じて資金を出し、会社が機能しているかを外部から監視する。経営者は、投資家に対して事業計画を説明し、社内の人材や取引先などをマネジメントして最大限のリターンを出す
これもコーポレートガバナンスの基本的な考え方ですね。自分は仕事でリスク管理をやっているので、非常に馴染みがありますが、浸透が足りてないぁと思うときは多々あります。
コーポレートガバナンスが効いていない日本の会社に対して投資家という立場からそれを是正するために、彼はファンドを立ち上げたわけですが、外部の資金を入れてしまったことから葛藤もあったようです。
資本市場のあるべき姿を追求するという独立時の目標と、最大限のリターンを出さなければいけないという投資家からの要求は、時に相反することがあり、大きなジレンマとなってしまったのだ
ここ先は他ではあまり見ない主張だと思うのですが、彼はコーポレートガバナンスを進めるには累積投票制度を導入するべきだと主張します。
累積投票制度を使うと、少数株主でも取締役を送り込むことができ
アメリカでは、五%ほどの株を取得すればほぼ確実に取締役を送り込むことができ、上場している企業の側は、株主から提案された取締役を受け入れる覚悟がなくてはならない
日本でも社外取締役への注目が高まっていますが、現実では社内取締役と関係性の深い独立性の高くない取締役が選ばれる傾向が高いことから、累積投票制度を活用して株主提案でより独立性の高い取締役を送り込むことを考えているようです。
これは非常に興味深い主張でしたね。
◆その他
彼が投資家になったのは、上記の志の他にも彼の家庭環境によるところも大きいようで、非常に納得のいくところでした。
彼の人生には辛いことが多くあったのは承知の上ですが、彼の生き方は非常にうらやましく、自分も投資家になりたいなぁと思わせてくれる良い作品でした。
そういえば最近知ったのですが、欧米では株主の議決権代理行使サービス会社なるものがあるみたいですね。個人投資家から委任状だけ取り付けて、彼らの利益のために議決権を代理行使するみたいです。この本を読んでそのことを思い出し、そのようなビジネスに携わるのもいいなぁと思いました。
作成時間:1時間13分
12の巻~『聲の形』
タイトルを見て
「え、漫画?」
と思った方、正解です。今回は漫画のお話です。
最終巻が2014年12月なのでネタとしての鮮度はかなり落ちてますが、先日漫画喫茶で全巻読破しました。
そして次の日にもう一回最初から最後まで読みました。
話題作ということもあり、思うところがあったので、今回はこれについて少し記載したいと思います。まとまっていないので、だらだらとした記載になりますが、ご勘弁を。
このブログで特に丁寧にあらすじを記載するつもりはないので、
気になる方はWikipediaでもどうぞ。
◆本作のいじめに見る解決の難しさ
読んだ方はご存知だと思うが、この漫画の一巻は主人公の将也が聴覚障碍者である硝子をいじめる様と逆に将也が周囲から孤立していじめられる様に終始します。
見ていて気分のよいものでないので、飛ばして読んだ人も多いと思うのだけど、このパートの描写はすごい丁寧かつリアルです。
いじめという手段に共感する人はいないと思いますが、残念ながらそのいじめが発生する過程については、自己の体験とも照らし合わせて、違和感なく読んでしまった人も多いのではないでしょうか。
この漫画のいじめの発生要因としては以下の三つがあげられます。
1、主人公将也は好奇心が強く行動力のある六年生であること
2、硝子は聴覚障碍をもつがゆえに、周囲の人に頼らざるを得ない。そしてそれを面倒だと思う周りの児童
3、硝子とうまく付き合っていくことの大切さ・必要性を積極的に説明しようとしない、もしくはする能力を持ちえない先生たち
1の将也はクラスの中に、そんな奴いたなと思わせる、いかにもな感じのキャラです。硝子が学校に来る前は他人をいじめている様子もない。一巻の最初では普通の小学生です。
しかし硝子が学校にきて、クラスの他の子が硝子を疎ましく感じるようになると、硝子を排除することが正しいことなのだと勘違いしてしまいます。
本当は周囲の大人が正しく指導してその考えを改めさせなければいけないのですが、先生のやる気のなさと指導力不足のせいで伝わってません。
ここでのポイントは、クラスの他の子が硝子を疎ましく思う原因は単なる根拠のない差別からではないという描かれ方がされていることです。
硝子が原因で合唱コンクールに落ちたと思われる場面(実際は定かではないですが)や耳の聞こえない硝子を助けている最中に授業に遅れてしまうといった場面の描写があります。
つまり彼らの中では、いちおう感情論を超えた実害が生じている(ことになっている)わけですね。
いじめという手段は肯定されるものではないが、残念ながらクラスの中では硝子を排除することが正当化されてしまっている。
そう、このいじめは、単なる感情だけの問題じゃない。
自分に迷惑をかけるものを唯々排除するという子供ゆえの純粋な動機(将也の場合はそれに好奇心が加わったことで他の子よりもエスカレートすることになりますが)が原動力になっている。
これは小学校のいじめの描写として非常にリアルです。
しかし同時に小学校で起こるいじめ問題の厄介な側面をあぶりだしていると感じるのです。
いじめや差別にはいろいろな種類があります。
例えば、ハンセン病や部落差別、これらの差別には、正しい知識の共有・啓蒙がとても有効です。ハンセン病が差別されていたのはそれが感染すると思われていたからであり、部落差別に至っては感情に基づく血縁差別で、両方とも差別する側に実態的に害なすものではありません。
なので正しい知識さえ共有されれば差別は解消されるはずです。(現実問題どうかはおいておきます)
一方でこの漫画のいじめ・差別の解決は非常に難しい。
それは正しい知識で硝子のことを理解したとしても、そのさらに先に「では硝子を支援するのか、支えていくのか」という負担の問題があるから。
ハンデのある人をどう支えていくかという問題は、障碍者問題にとどまりません。
金銭的、労働的支援を問わず、以下のように現在進行形の問題が多数です。
「どこまでを生活保護者と規定し国で支えるのか」
「日本は財政赤字なのにどこまで他国に資金援助をするのか」
「どこまでの難民を受け入れる義務があるのか」
大人でも解決できてない問題ばっかりです。
残念ながら大人も子供は面倒なものにはできるだけ係わりたくないと思っている、これが真実だと僕は思ってます。
でも現実世界でお互いが助け合っているのは、ある種の共同体意識があるからです。
どこまでの支援・負担を許容するのかというのは、どこまでを共同体と規定し、お互い支えあっていくのかという意識によります。
上記の例のように支援・負担の問題は、大人でも解決できない難しい問題ばかりで、それを(ある意味で)純粋な子供に説明するのは、かなり難しいです。
事実、この漫画では子供を説得しきれていません。というか担任の先生も硝子を共同体の仲間として認めていません。
将也はまさしく共同体にふさわしくないものを排除する勘違いな正義の味方として描かれます。
将也は高校生になることでその考えを改めますが、一方で同級生である直花は高校生になっても考えを変えない存在として残っています。
直花の存在は僕が書きたいもう一つのテーマなのですが、長くなったのでまた別の機会に書くこととします。
◆その他
この漫画は少年誌連載というところもあって、コミカルな場面も多かったですね。個人的にはもう少し重い方が好きですが、映画化にあたっては尺が長すぎるので、コミカルな部分が削れて、僕が望む塩梅になるのではないのかと期待しております。
11の巻~『うまくいくのかマイナス金利 デンマークの経験』
いろんなことのバランスをとるのってなんでこんなに難しいんでしょうか。
基本的になんでも一点集中で攻めたいタイプなので、夢中になることが一個定まると、他についてはとことん後回しにしてしまうんですよね。
今の一番は「英語学習」。狂ったようにやってます。はぁ早く止めたい・・・
・・・ところなんですが、仕事で使うのでそうは問屋が卸さない。とりあえずTOEICのリスニングで満点を取ったら英語は休みながらやるということでゴール設定しています。
英語学習の悪いところは終わりのないところなので、なんとかを覚えたての猿のようにやり続けてしまうのが怖いです。
何事もゴールきめることが大事ですね。仕事然り、ソシャゲのガチャ然り、パ〇ンコ然り。
なので完全に読書とかどうでもよくなってます。
ただたまには日本語書かないとアホになるので頑張って書きます。
本日は少しネタの鮮度が落ちてますが、マイナス金利ということで下記の本(正確には、雑誌の切り抜き)を読んでみました。
うまくいくのかマイナス金利 デンマークの経験 (朝日新聞デジタルSELECT)
- 作者: 朝日新聞
- 出版社/メーカー: 朝日新聞社
- 発売日: 2016/03/07
- メディア: Kindle版
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うまくいくのかマイナス金利 デンマークの経験 (朝日新聞デジタルSELECT)
著:朝日新聞
◆なぜこの本を選んだか
上司は僕に聞きました。
「マイナス金利ってヨーロッパで先行導入されてるけど、事例に詳しい?」
はい全然詳しくありません。
日本に先駆けてヨーロッパでは2014年よりマイナス金利が導入されていましたが、全く追っかけていませんでした。でも上司に聞かれてしまったからには調べなくてはいけませんね。ここで社畜根性を見せないと僕の存在価値がありません。
ということで愛しの上司に奉仕するべく本書を選ぶことにいたしました。
◆本の感想および今後の実践について
先に僕の立場を明記しておくと、僕は比較的マイナス金利に対して好意的な立場です。むしろ市中銀行が早く個人に対してマイナス金利を転嫁しろとも思ってます。
本書は薄くて僕の目的となる海外事例については少数の記述しかなかったのですが、ほかのシンクタンクのレポート等も合わせるとヨーロッパでは以下のようになっているようです。
・個人の金利はマイナスにした例は見当たらない
・手数料収入を引き上げて金利減少分の手数料を埋める
・結果として個人への影響は限定的
うーんまだ個人の金利をマイナスにした例はないようですね。ただ「金利」といわず銀行口座管理料という目的でお金を定期的に徴収することでも、実質的なマイナス金利にすることができるんですが、それもないんでしょうか・・・ちょっとそんな細かい事例にまで触れている文献はなかったです。
ちなみに僕が個人に対してもマイナス金利を転嫁するのが望ましいと考えている理由は、そうしないと真の意味で消費が活性化しないからです。
銀行だけが矢面になってマイナス金利の負の側面を受け止めているうちは、効果は薄いのではないのではないかなと思ってます。
僕は直接金融推進派(ちなみに証券会社勤務ではないです)なので、マイナス金利が個人に転嫁されることによって、株式市場が盛り上がることにも期待しているのですが、なんで日本人は本当に株とか投資信託とか嫌いなんでしょうね。金庫買ってお金保管するくらいなら投資すればと思ってしまうのですが・・・国民性なのでしょうがないんですかね。
ちなみに僕が以前勤めていた会社はマイナス金利に乗じて、お金を借りまくってそれを株式市場でぶっこんでいるようです。
いやぁ~まさに日銀の思いを体現してますね、いい会社だなぁ~
◆その他
マイナス金利の主目的はインフレ誘導による景気の活性化にあるわけですが、景気の活性化が起きないのは、アベノミクスの第三の矢が全く進まないからだと僕個人は思ってます。やっぱ金融政策だけでは限界があります。早くいろいろ規制緩和してください。
あと覚えたての猿はいつになったら行為に飽きるのか知ってる人がいたら教えてください。切実に所望しております。
10の巻~『評価経済社会』
今回はダイエット本も出している岡田 斗司夫氏の書籍『評価経済社会』を取り上げます。
- 作者: 岡田斗司夫
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2011/02/25
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◆なぜこの本を選んだか
「仕事の正当な報酬とは何か」
これは僕が社会人になってからずっと考えているテーマの一つです。
お金が報酬であることは間違いないでしょう。
一方で僕の前の所属会社の取締役はこんなことを言ってました。
「仕事の報酬は仕事である」(どや顔)
ほんとかよ・・・と
僕は当時この言葉を人を安く使うための方便としか聞いてませんでした。
ただ一方で僕自身がお金だけで職を選んでいるかというとそんなことはないので、上記の言葉には一理ある気がするのも確かです。
この言葉の吟味は非常に難しいです。
面白い仕事を求めてベンチャー企業に行く若者も多くいて、その人たちにとってはこの言葉は間違いなくあてはまっているはず。
一方でブラック企業の役員が同じことを言った場合、人を安くこき使うためだけの方便にしか聞こえない。
結局は環境次第ということになりそうだなぁ。
僕の前の所属会社がどちらの環境の会社に属していたのかここで言及することは避けるけど、一個人としてこの二つの環境をちゃんと見極めるようになることは非常に重要なのかなと思います。
見極めるうえでの一つの指標として
「潜在的な人材の価値が上がっているか」
というのがあるかなと思います。
例えば一時的に給料が安くなったとしてもそのポジションで経験を積めば、後程市場で高く評価される。この場合には、「仕事の報酬は仕事」というのも一理ありそうです。
ちなみに先ほどの役員の方は
「仕事は人間性を高めるものにやるためであって、お金は関係ない」
というスタンスの方だったので、これはいよいよブラ〇ク側なのではないかと・・・
おっと、話がそれたのでここで戻すと、要するに潜在的な人材価値が上がっているかが重要なのです。なのでこれを図る尺度をもっていればより明確に判断ができると考えまして、「評価経済」という言葉に着目しました。
少し不自由さはあるものの、その気になれば貨幣に変換できる「評価」。これに対する自分の考え方を固めておくことがこれから先の人生に役に立つのではないかと思ったのです。
◆本の感想および今後の実践について
先に結論を書きますが、この本はいままで取り上げた本の中で最もどうしようもない本です。全く説得力がありません。著者の薄弱な考え(妄想)がひたひた聞かされているだけの気がしてなりませんでした。
その原因なのですが、著者は下記のように論理を展開しようとしています。
1.今の若者は・・・である。
2.これはパラダイムシフトの前触れだ。過去のパラダイムシフトも似たような流れで発生した。
この1部分が全く心に響いてこないのです。少なくとも僕の抱いている若者像と全く違う。当然この著者は自分の主張を裏付けるような統計資料などは全く持ち出してきません。これでは異世界の話を聞かされているような気にしかなりません。
そのせいで2の部分の言及についても全く真実味がないです。こちらは史実ですので、もしかしたら著者の言っていることが本当なのかもしれませんが、1が胡散臭いせいでここも同じく胡散臭くなちゃってます。
うーん非常に残念ですね。
ただピンポイントで考えさせられる点が何点かあったので、そこに対してコメントを付していこうかなと思います。
あえて言ってしまえば「自由洗脳競争社会」と言い換えられるかもしれません
これは著者が現在のネット社会を表した言葉で、要するに
いままでは情報の伝達チャネルのほとんどがマスメディアに独占されていたけど、いまは個人が多くのことを発信できる時代になったよね。洗脳できる他者を増やせる個人が利益を得ることができるようになったよね。
ということかなと。これには大いにagreeです。有名なブロガーさんとかは正にそうですよね。
合理的な判断を下すためにはその根拠となる知識が必要になります。が、これだけ社会の構成要素(情報・学問・技術など)が高度になり、かつ細分化されてしまうと、それを全部理解して自分で判断しろというのはほぼ不可能です。
これから重宝されるのは情報の「整理屋」です。情報とそれについての膨大な解釈が氾濫する中、それを手際よくまとめ「情報+解釈」をパッケージで提供できる人間が求められ、評価されることになるでしょう。
インターネットを通じて各個人が一時情報に触れることができるようになったので、これまで中間の橋渡しをしていた専門家は淘汰されるのではないか・・・いやそんなことはなくてニーズはいままでとあまり変わってません。結局、一時情報を素人が見たところで判断できないんで。
ただ「専門知識をいかに簡単に素人の方に向けて説明できるのか」
一時情報に素人の人が触れられるようになった今では、この能力へのニーズはより高まっている気がします。
(一日も早く水〇水の効能の無さを皆さんにわかりやすく説明する専門家が現れることを願います)
◆その他
結局僕が当初知りたかった信用のやり取りについて得られる知見はあんまりなかったですね。もう一冊どこかで関連書籍を買って読みたいと思います。
9の巻~『パーソナルマーケティング』
(前注)
ブログ作成時間短縮のために、今回から、「である」調をやめてフランクな感じでブログを書きたいと思います。
キャラの違いに戸惑うかもしれませんが、入学当初はおとなしかった女子高校生が夏休み明けに垢抜けるのと同じ現象だと思ってあまり気にしないでください。
(本文)
今回はネット時代には欠かせない(?)自分ブランディングの本をとりあげることにしました。
このジャンルの本も多数出ていますが、名前の聞いたことのある本ということで、レバレッジシリーズで有名な本田氏の本を取り上げるとしました。
- 作者: 本田直之
- 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
- 発売日: 2009/11/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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◆なぜこの本を選んだか
ストレートな理由ですが、パーソナルマーケティング(以下、PM)が必要だと思ったから、これにつきます。
会社員も個人でサバイバルできるようにならなくては!という主張は、今日ではさほど珍しくはなくなってきましたが、僕自身としてはそれに感化されている面が半分、もう半分は個人的体験によるものです。
というのも、新卒で入った会社で3年窓際に追いやられるといった稀有な経験をし、全くスキルが蓄積しないという悲しい経験をさせていただきました。
まぁそんな環境にいたら、否が応でも会社に頼る生き方はできないよね。PMして外に逃げ道つくっておかないとやばいよねという感じです。
また現在もう一つブログを立ち上げる計画をしてまして、PMの知識をそちらに生かしたいと考えてます。
このブログは僕が僕自身のために、読書の備忘録として使うことを主目的にしてますので、一般の人に何か伝えることは目的の外にあります。
一方で現在立ち上げを予定しているブログは一般の人たちへの発信を主目的としたブログです。そちらでは僕の持っている経験や知識を広く伝えられたらなと思ってます。
事前知識なしに、取り組み始めてもいいですが、拙速に動くのも何かと思い、個人のブランディング戦略をとりあえず学んでおくことにしました。
◆本の感想および今後の実践について
この本で述べられているPMの核は、一般的な企業のマーケティング手法と同じです。
マーケティングに大切なのは強みの選定・絞り込みと顧客ニーズの理解です。
前者については、PMでもみなさんよくできるんですが、後者についてはおろそかになりがちというのも企業のマーケティングと同じです。なのでここは要注意ですね。
ここをミスると、なんでもかんでもプラズマクラスターつければいいと勘違いするシ〇ープさんみたいになります。
立派な実績や、優れたノウハウを持っていたとしても、目の前の相手がその内容に興味を持っていなかったら、いくら話しても、それは伝わりません
ここで問題となるのが強みですね。何をもって強みとするのかはなかなか難しいことです。これが自分の強みですと自信満々に宣言するのも恥ずかしいですし。
そこでこの本の著者は下記のように強みを定義していました。
私はひとことで言って、「人に教えられることを持っている」ことだと考えます。「人に教えられること」とは、イコール「人が詳しく知りたいと思って聞いてくれること」です。あなたが一方的に「話したい」「伝えたい」というだけではなく、それについて誰かが「詳しく知りたい」と興味を持ってくれるかどうかがポイントです
本当は事前に、face to faceでいろいろインタビューして、強みを特定したうえでブログ書くのがベストなんでしょうけどね。でも思いつくジャンルを手あたり次第記事にしてみて、マーケットの反応をもって強みを見つけるという、ちきりん的発想もありだよねと思っております。
社名や書籍、サイト名など、あなたのブランドにかかわるネーミングやコピーを考えるときは、リサーチを念入りに行って競合とぶつからないようにします。これはパーソナル・マーケティングの鉄則です
うーん・・・難しいですね。キャッチーな名前のブログは数多くあると思いますが、内容を連想させつつキャッチーという二つの条件を満たすサイトとなると中々無いよね。というのが率直な感想です。
ひとつの分野で抜きんでて実績を出すことは難しくても、いくつかの要素を組み合わせることで独自性を創りだすことが可能です
「マルチキャリア」と「マルチタレント」という2つのキーワードが重要となります
この方向はびびっときました。5の巻~「さぁ才能に目覚めよう」の項目でも書きましたが、学習欲・収集心に優れている人間(らしい?)ので、たぶん広く浅く(目指すは、広く深く!)のほうが僕は向いていると思うんですよね。なのでマルチ方向(ア〇ウェイじゃないよ)で進めたいと思います。
個人にとって出版はIPOのようなものです。
わかった。IPO目指す。
この本の親切なところは巻末に、PMを精緻化するためのアクションリストが設けられているところです。
内容としては
自分の教えられることを20個書いてみる。
会社の肩書なしでいままで自分のやったことを説明してみる。
等々ですね。
何個か悩ましい課題があって、まず一つは
「この人のようになりたい」という自分の成功モデルを思い浮かべてみましょう。思い浮かんだら次に、「その人にあって、自分にないものはないか?」「その人になくて、自分にあるものはなにか?」という2つの事柄について考えてみましょう。
なりたい人は、間違いなく前支店長なのであるが、パーフェクトな人過ぎて、その人になくて、自分にあるものが思いつかん。「若さ」くらい???
もう一つは
あなたがターゲットにして、成功している人はいますか?
身の回りやインターネットなどで見つけて、その人がどうやって成功しているのかを分析しましょう。
簡単に調査したところ目指すブログと同じターゲティングのものがないんですよね。ブルーオーシャンだということで喜ぶところなのか、ロールモデルがいないということで不安になるところなのか悩ましいところです。
アクションプランについては、まだすべて終わらせていないので、簡単でよいので一通りささっと考えてみたいと思います。
◆その他
なんと今までで最速の一時間で書き終わりました。やったね。
次回からもこのスタンスで気楽に書きたいと思います。
8の巻~『FinTech入門』
今回は話題のFintechに関する本を取り上げてみたいと思う。
どの本を読むか少し悩んだが、著者自身もFintech企業の代表を務めている下記の書籍を選ぶことにした。
『FinTech入門』著:辻庸介,瀧俊雄
◆なぜこの本を選んだか
Fintechが至る所で話題になっていたから、理由はこれに尽きる。
それに加えて僕の中では一つの疑問があった。
いわゆるFintech企業に分類されるソーシャルレンディグ、オンライン家計簿サービスといったものは10年近く前から存在したのに、なぜこのタイミングで改めて注目されるようになったのか。
古くから存在する技術が、とあるタイミングでBuzz wordとして拡散することはよくある現象であり(例:クラウド・ビッグデータ)、Fintechもその類のものと同類なのではないか。
Fintechが本当にBuzz wordを超えた何かなのか、僕はそれを知りたいと思ったのである。
◆本の内容について
僕の心を読んだように、この本は冒頭でなぜ今のタイミングでFin techに注目が集まってきたのか解説をしてくれていた。なんて親切なんだ。
第1に、技術の開発コストが下ったため。第2に、開発したサービスを普及させるコストが下がったため。特にスマートフォンの普及が鍵となりました。第3に、サービスを使うユーザーの目が肥えてきて、サービスに対する期待が高くなってきたためです。
技術の開発コストの低下の原因は、以下のように説明されている。要はシステム開発の基礎となるインフラが低価格もしくは無料で提供されるようになってきたということだ。
開発コストを押し下げた理由も3つあります。それは、オープンソースソフトウエアの進化、クラウド化、API化の3点です。
日本はアメリカほどFintechが普及していない状況にあるが、それは日本の既存の金融サービスの利便性が高いからであり、アメリカの金融機関のサービスはFintechなしでは、ひどい有様らしい。
また、アメリカでは旧来からの金融機関がFintech企業を買収するという動きもあるようだが、日本では法規制上、制限があるとのこと
出資に当たっては、銀行にはこれまで通称「5パーセントルール」という足かせがありました。これは、金融機関が事業会社に出資する上限は原則5パーセントまでという法律で定められたルールです
念のため、法律を確認したところ銀行法十六条の三がそれに該当するらしい。
第十六条の三 銀行又はその子会社は、国内の会社(前条第一項第一号から第六号まで、第十一号、第十二号の二及び第十三号に掲げる会社(同項第十二号の二に掲げる会社にあつては、特別事業再生会社を除く。)並びに特例対象会社を除く。以下この条において同じ。)の議決権については、合算して、その基準議決権数(当該国内の会社の総株主等の議決権に百分の五を乗じて得た議決権の数をいう。以下この条において同じ。)を超える議決権を取得し、又は保有してはならない。
そして著者は金融サービスを「情報サービス」レイヤーと「インフラサービス」レイヤーにわけたうえで前者の領域で多くのFintech企業が登場していると説いている。
ここの説明はわかりづらかったが、おそらく金融セキュリティとかインフラ基幹サービス等の部分を除いた部分が「情報サービス」レイヤーになるのだと思われる。具体的には投資相談業務や金融商品の比較といった業務がこれに該当するだろう。
中盤以降は各Fintech企業のサービス内容の解説を行っていた。まずは個人資産管理(PFM)サービスについて。
ここでは金融機関APIの提供がさらなる技術の進展につながると言及している。
APIが活用できれば、PFMサービスは、いったんユーザーからの意思確認が完了すれば、ログインに必要な情報を預からない形で、より迅速で正確にデータを取得できるようになります
上記は技術的な話で完全には理解できなかったのだが、おそらくは以下のようなことだと思っている。
従来はウエブスクレイピング技術を用いて金融機関の口座情報を見に行っていた。これは、金融機関のログインIDとパスワードを利用して「Web経由」で、個人口座の情報を見に行く手法である(金融機関の同意は得ていない)。技術的にはウェブの表面をなめているだけだから、ページ構成などが変わってしまうと途端に機能しなくなってしまう。
一方でAPIを利用するということは、金融機関の同意も得て個人口座の情報が保管されているサーバー(もしくはそれに準ずるDB)を直接見に行くということであり、前者に比べ安定的に情報を取得することが可能になるというわけである。
続いてはソーシャルレンディングの話題
日本でも何社か営業を行っているが、個人の信用調査の対象に友人を含めるケースがあるらしい。
ソーシャルネットワークの情報を活用するような融資の形も生まれています。ドイツのノンバンクのクレディテック(Kreditech)などは、Facebookの友達情報などを参照しながら、クレジットスコアが高い友人が多い人の信用度を高く評価するモデルを有しています
類は友を呼ぶというやつである。
発想としては非常に賢いと思うが、こういうサービスが広がると友達ですら戦略的に作らなくてはならなくなり、階級の分離を生む気がする・・・
現在のところ日本ではまだ「1対1のソーシャルレンディング」は制度上認められていません
貸金業法が根拠らしく、調べてみたところ
特定の個人の資金供出者が「1対1のソーシャルレンディング」を反復して行うと、
①金銭の貸付を
②「業として」行う
とみなされ、貸金業者として登録が必要になってしまうらしい。
なので現行の日本の法規制下ではファンドを噛ませることで法規制を回避しているとのことである。
ソーシャルレンディング業者が、複数の会社を所有して役割を分担させているのは知っていたが、今回は事情がわかってすっきりした。
そして最後はFintechの中でも最もBuzz word化が進んでいるのではないかと思われるブロックチェーンの話
このブロックチェーン何が優れているのか。
金融取引を裏付ける重要な機能である「データを正確に、かつ効率的に安価に保存する」という点において、現在のインフラを一新するような、大きな革新をもたらす可能性があります
データを正確に保存する技術においては、「分散型台帳」システムが主流?であるらしく、切り口により4つのタイプに分けられるとのこと。
分散型台帳システムは、それがパブリックなものであるかプライベートなものであるかという軸と、保存されるデータの真実性を、技術的な性質で解決しているか(トラストフリー)、ルールに基づく合意(コンセンサス)で解決しているか、という2つの軸で分類されます。
そしてブロックチェーンはパブリックでトランスフリーな分散型台帳に位置づけられる。パブリックでトランスフリーな分散型台帳とは何ぞやという説明がこの先に続いていたのであるが、正直よくわからなかった。
ほかの文献で調べてみたが、要するに取引台帳がいたるところに分散されて保管されているため、それを同時に改ざんすることができない限り、信頼性が確保される仕組みということになるらしい。
そしてこのブロックチェーン技術を用いているのが、かのビットコインであり、ビットコインの流通は送金にかかる銀行の仲介手数料を完全に消し去る可能性を秘めているため、今後の発展が大いに期待されている。
ただしビットコインは最新の取引記録にあたる「ブロック」を10分に一度の割合でしか生成していないため、現状では金融機関の高速取引には応用できないらしい。
現在、金融機関の多くが関心をもっているのは、「プライベート型でコンセンサスベースの分散型台帳システム」です
本の締めでは今後の社会展望が記載されており、ソーシャルアセットについて触れられていた。この話は興味のあるところなので、次回以降別の書籍で考えてみたいと思う。
今までは、お金というものだけでしか、その人やモノがもつ本質的価値を算定できませんでしたが、例えば、SNSで人間関係の可視化が進んだ今、誰とつながっているか、人的ネットワークの質や量を資産として評価するソーシャルアセット(社会的資産)の価値もある程度算定できるようになりました。
◆どう実生活に応用するか
やはり一番気になったのはソーシャルレンディングのところだ。お金の貸し借りに限らないが、「個人で信用を確立する」というお題は今後、非常に重要になっていくと考えている。
Facebookで有名人とつながるだけで有利に働くのであれば、実態の信用をかさ増しすることも可能である気がするのだが、それに対してはどのように対処しているのだろうか。非常に興味深いところである。
7の巻~『プレゼンは目線できまる』
今回はこれまでの本と比較するとえらい実践的な本になるが
「プレゼンは『目線』で決まる」著:西脇 資哲
の感想文を書こうと思う。
プレゼンは「目線」で決まる―――No.1プレゼン講師の 人を動かす全77メソッド
- 作者: 西脇資哲
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2015/06/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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◆なぜこの本を選んだか
本書はプレンゼンテーションに関する基本的な技術をつづった本で、私がこの本を選んだのは、お客様の前でプレゼンテーションをする機会があったからである。
現在はそのプレゼンも無事終わり、ほっとしながらこのブログを書いている。
せっかくなので今回は、本の内容と僕が実践した実際のプレゼンを比較をしながら、感想をつづるスタイルにしようと思う。
◆本の内容について
この本はプレゼンを「スライド」「シナリオ」「トーク」の三ステージに分解し、それぞれに対して解説を行っているのだが、私がこの本を読み始めたときはすでに「スライド」の締め切りが完了した後であり、この本の内容を反映することができなかった。
なのでスライドの部分は次回以降のプレゼンに反映していきたいと思う。
まずそもそも論として、プレゼンの目的は何なのか。
「話すこと」や「伝えること」はプレゼンのゴールではありません
ズバリ、「相手を動かす」ためです
その目的を達成できなかったのなら、そのプレゼンは「失敗」だったと断言していい。
これは全くもってその通りで、この認識がスライド作成時の僕には足りてなかったと思う。ここは真摯に反省したい。
ただ今回のプレゼンで僕は二冊の参考文献を紹介したのだが、幸いなことに一人の方が早速それをアマゾンで注文したと僕に報告してくれた。おそらく僕のプレゼンに興味をもってくれたからだと思うが、これは本当にうれしいことであるう。
プレゼンに不可欠なたった1つのものがあるとすれば、それは「かっこいいスライド資料」でも「なめらかなトーク」でもなく、視線誘導である
本書の要旨である。次回以降はもっと意識してスライド作りたい。
あなたのプレゼン中に、聞き手がよそ見をする最大の要因は何だと思いますか? それは間違いなく「手元の資料」です。 私は原則として、スライド全体をプリントアウトしてお配りすることはしません
今回は主催者の希望で配布されてしまったため、実践できなかった。ただし、仮に実践したとしても後ろの席の人はスライドを認識することが難しかったと思う。
スライドの文字を大きくすることは当初から意識していたのだが、配色については失敗だった。印刷の色とプロジェクター使用時の色がイメージとずれており、本番ではかなり見づらい配色となってしまっていたのだ。
本番時に会場を暗くせずにプレゼンを行ったことが原因の一つであるのだが、そのような場合にもはっきりみえるように、可能な限り濃い色を使用するように次回以降は注意したいと思う。
また、ある人はレーザーポインタを使います。しかし、私はこれも使いません。便利な道具であることはたしかですが、視線誘導には不向きな点が多いのです。 残念ながら聞き手は、レーザーが当たった先の文字をほとんど見てはくれません。では、何を見るのか? ほとんどの人は、レーザーポインタの光そのものを目で追っています
これは実践済み。
(スライドに※私注)あなたが話を伝えたあとに「相手が起こすべき行動」を入れる
そこそこできていたと思うが、今後も改良の余地があると思う。
PowerPointを使うのであれば、「メイリオ」という書体をおすすめします
このアドバイスは要注意である。作者が言う「メイリオ」のメリットについては概ね同意なのだが、実践したところ以下のデメリットがあるのだ。
・メイリオでは斜字体が使えない。
・数式エディターでは「メイリオ」が対応していない。
特に二番目は、僕は仕事柄、数式エディターを使うことがよくあるので影響が大きい。今回は本文はメイリオ、数式エディター中は、ゴシック体となり、全体として書体がバラバラになってしまった。次回からはゴシック体で統一しようと思う。
数字は全角より半角のほうが見やすい
個人的には違いを感じないが実践済み。
slideshareの画面をパッと見たときに、「これはよさそうだ!」と興味を抱かせるスライドに共通しているのは、タイトルスライドにインパクトのある写真1枚が全面配置で大きく使われている
「DollarPhotoClub(ダラーフォトクラブ)」(https://jp.dollarphotoclub.com/)です。日本語版サイトもあるので、英語ができない人でも安心して使えます
今回は使用しなかったので、次回以降の使用を検討。やはりデフォルトで使える絵だけでは少ししょぼい。
相手を動かすのに必要であれば、どれだけでも「不公平な」見せ方を取り入れていくべき
だからこそ、最近の優秀なプレゼンターのグラフは、(・・・略・・・)ご覧のとおり、横軸の時間(年)だけは数字を残しつつも、縦軸には何も数値を示していませんし、出典元を記載しないケースも珍しくありません
言いたいことはわかるが、数字にうるさい職種に従事しているので、数値を省略すると怒られそうな気がしている。実践は相手を使い分けてになると思う。
前半の3割の時間を「課題提起」にあてています
課題提起というのは、「私のプレゼンを聞いたほうがいいですよ」ということを相手に説得する行為
本番でも「課題提起」の時間は設けたが、3割には達していなかった。
すべてのプレゼンで3割の時間を「課題提起」に充てるのは多いと思う。
なので例えば相手が自主的に参加しているプレゼンの場合は短くして、逆にこちらから持ち掛けたプレゼンでは3割設けるといったメリハリをつけて調整するのが良いのではないか。
ただし、唯一気をつけてほしいのが、スライドが切り替わるときに「はいっ」という掛け声(のようなもの?)を発する人です
これを直す方法は1つしかありません。「スライドAについてのトーク→スライドBに切り替え→Bについてのトーク」ではなく、「Aについてのトーク→Bへのフリ(導入)→Bに切り替え→Bについてのトーク」の順で話ができるようにトレーニングをする。
本番のプレゼンの後半部では実践できていたかと思うが、前半はスライドの暗記が足りなかった。
これは単に暗記の努力が足りないという点と、前半の導入部分の流れが思ったより一本道になってないため覚えづらい、つまり話の流れに不自然な点が残ってしまっている点の二つの原因があると思う。
後者の点は重要なので、次回は構成検討時により注意したい。
7割は聞き手に目を向けなくていいのです
ある程度の広さの会場であれば「会場の中央後方」に視線を定める
余裕が出てきたら、ときどき視線を左右前後に動かすとさらに安定感が増してきます
会場を縦横に4分割し、それぞれに順次、視線を向けていく
手前の人を少し見すぎたので、ここは反省点であろう。
◆どう実生活に反映させていくか
感想部にほとんど記載してしまったが、今回の反省を次回に生かすということにつきると思う。
8月にお客様の目の前でプレゼンを行う機会が再度あるということなので、そこでは反省を生かしたい。
◆その他
僕は外資系の会社に勤めているのだが、プレゼンがうまい人がほんとに多いと思う。
これは外人相手にプレゼンをすることが多く、コミュニケーションの難しさをよく知っているからだろう。
言語が異なるのもさることながら、文化や制度の違いも踏まえて説明しなければならないので、ぬるいコミュニケーションでは伝わらない。上司と話しているとそれを常々感じるので、彼からはより多くを吸収したいと思う。